子役を目指すにあたっての注意点

芸能界では、ごく幼い頃から活躍する「子役」たちがいます。ドラマや映画、バラエティの世界で活躍し、注目している姿を見ると、「よし、自分の子どもも子役にしよう!」と思う方も多いのかもしれませんね。幼い頃から芸能界で仕事をするということは、子どもにとって何よりの経験になるはず。ほかの子どもではできないような体験も、たくさん積ませてあげることができるでしょう。
では具体的に、子役を目指すときにはどう行動するべきなのでしょうか。「子役専門の芸能オーディションを受ける!」という方がほとんどだとは思いますが、その際に覚えておくべき注意点を3つ紹介していきます。

子供のモチベーションを保つ

子供のモチベーションを保つ

子役になるための芸能オーディションには、主に以下の2つの種類が存在しています。

・芸能事務所に所属するためのオーディション
・ドラマや映画、コマーシャルなどの出演者を決めるためのオーディション

事務所に所属するためのオーディションは、大手事務所であれば定期的に開催されています。スケジュールをチェックしておけば、参加自体は比較的手軽にできるでしょう。
一方で「特定の役を得る」ためのオーディションは、注目度の高さに応じて倍率も高くなりがちです。すでに芸能事務所に所属し、子役として活動している子や、芸能スクールなどで日々レッスンに励んでいる子も、満を持して参加してきます。合格への道は、非常に険しいものと言えるでしょう。

どちらのオーディションを選ぶにしても、オーディション当日に子どもが体験する状況は実に過酷なもの。多くの大人の目にさらされて、さまざまな形での自己表現を求められることになります。そうした振る舞いにもともと慣れている子や得意な子であっても、「自分の行動一つで合否が決定してしまう」という状況は、ストレスフルなもの。オーディションに慣れていない子どもであれば、その度合いはより一層深刻なものとなってしまいます。

芸能オーディションで子どもの魅力を100%伝えたい!と思ったら、子どものモチベーションを維持することが重要なポイントとなります。

・嫌がっているときには無理に参加させない
・子どもの気持ちに寄り添ってサポートする
・結果が駄目でも、子どもを責めない

子役オーディションは、ハッキリ言って「狭き門」です。特別な情報収集をしないまま初めてのオーディションに臨んでも、合格する可能性は非常に低いと言わざるを得ません。子どもの気持ちを無視したままオーディション参加を強要すれば、子ども自身は「もう二度と参加したくない!」と思ってしまうでしょう。「自分のせいで駄目だった……」と傷ついた場合も同様です。

実際には、芸能オーディションには参加すればするほど「場慣れ」しますし、堂々と振る舞える子どもも増えてきます。今回が駄目でも、次回合格するための糧になった!程度の明るい気持ちでいることが、子役としての将来につながっていくことでしょう。子どもたちは親の気持ちに敏感なもの。まず親の方が、合格に向けて気負い過ぎないことが重要なポイントとなります。オーディションで頑張る子どもたちに寄り添う気持ちを大切にしましょう。

オーディションでは親も審査の対象に?

オーディションでは親も審査の対象に?

子役のオーディションで審査をされるのは、主に子ども自身です。

・子どもらしく自由にのびのびと振る舞えること
・自分なりの個性を、物怖じせずアピールできていること
・かわいらしさだけではない魅力があること

芸能オーディションで主に審査されているのは、このような項目。特定の役柄を得るためのオーディションでは、こうしたポイントに加えて「監督の意図を理解した上で、その役柄を演じることができるかどうか」が重要なポイントとなるでしょう。

子どものタイプもさまざまで、

・どのような場でも自分らしく明るくハキハキと振る舞える子
・知らない人の前では、内気になってしまう子

このようなタイプが考えられますが、オーディションで有利なのはやはり前者の方でしょう。とはいえ、何度もオーディションに参加するうちに、子ども自身が場の雰囲気に慣れて、堂々と振る舞えるようになることも考えられますから、「うちの子はあまりオーディションに向いていないのかも……」なんて、心配し過ぎる必要はありません。初めてのオーディションで自分らしく振る舞えなかったときには、優しく励まし、次のオーディションに向けてモチベーションを高められるよう工夫をしてみてください。

また、子どもに合格して欲しい!と思ったときには、親が子どもの足を引っ張るようなことがあってはいけません。子役として活動していくためには、良い意味でも悪い意味でも「親の影響」が色濃くなります。たとえば子どものスケジュール管理をしたり体調管理をしたり、事務的な手続きを進めていくときに、子どもの代理人となって動くのが親の役割となります。
子ども自身に魅力があっても、「この親と仕事をするのはちょっと……」と思われてしまうようでは、オーディション突破は難しくなってしまいます。オーディションで親が姿を見せる場面はごくわずかですが、子どもとの関係性などから、その振る舞いをチェックされているということを、頭に入れておきましょう。

・子どもよりも親の方が一生懸命
・親が子どもをコントロールしている
・オーディションで、スタッフに対してあれこれと注文をつける
・オーディションのあとで、子どもを責める

このような親は、オーディション開催側にとっては「一緒に仕事をしたい相手」とは言えません。親として、オーディションで何か特別なことをする必要はありませんが、立場をわきまえるのは重要なポイント。子どもたちがのびのびと楽しい時間を過ごせるよう、配慮するのがベストです。

子役に強い事務所を選ぶ

子役に強い事務所を選ぶ

オーディション前に知っておきたいポイント3つ目は、オーディションで合格した先のことを見据えた「事務所選び」についてです。芸能事務所にもいろいろあり、「得意な仕事」に差があります。子役として活躍することを目指すのであれば、「子役の仕事」に強い事務所を選ぶのがベストというわけです。こうした事務所は、過去の実績から制作側に太いパイプを持っているケースも多いです。制作側としては、「きちんと仕事ができて信頼できる子役を使いたい!」と考えますから、過去の実績が豊富な事務所を中心に人材探しをスタートします。このような芸能事務所に籍を置くことで、様々な作品との出会いの幅も広がるでしょう。

では具体的に「子役に強い芸能事務所」はどうやって選べば良いの?という点ですが、実際に所属している子役の顔ぶれをチェックしてみると良いでしょう。
多くの子役が在籍しており、その子たちがバリエーション豊かな仕事をこなしていれば、その事務所が子役の仕事に対して積極的に取り組んでいることがわかります。子どもたちの扱いにも慣れていますから、安心してお任せできることでしょう。

まとめ

オーディション前に知っておきたい情報を頭に入れたら、気になる事務所や芸能スクール、芸能オーディション情報を収集してみましょう。そして実際に参加してみることで、見えてくるポイントも多くあるはずです。

・自分の子どもがオーディションでどのような振る舞いをするのか
・そもそも本気で子役になりたいと思っているのか
・オーディションの流れや、実際の雰囲気
・子役を目指しているほかの子どもたちの様子

これらのポイントは、オーディションに参加してみなければなかなか見えてこないポイントでもあります。参加して初めて、「うちの子どもにはこんな一面があったんだ!」なんて驚く方も少なくありません。オーディションは、ただ闇雲に受けても合格するのは難しいです。それぞれのオーディションの特徴をリサーチし、入念な準備を行った上で参加するのがオススメです。
とはいえ、本当に最初の時期には「何をどう準備すれば良いのかわからない」なんて悩むことも多いはずです。まずは一度オーディションに参加してみて、その上で「今回のオーディションで足りなかったもの」を検討するのがオススメですよ。子どもにとっても、良い経験になるでしょう。

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