声優になるのに年齢制限はあるの?

世界からも注目される日本のアニメのほか、テレビや映画の吹き替えや、ラジオのパーソナリティーに各種イベントへの参加など……声優が活躍する場所は数多くあります。特に最近では、アニメ作品に登場する声優の人気が高まり、アイドルユニットのように活動する場面も増えてきています。こちらも「声優」というお仕事の注目度が高まっている証拠だと言えるでしょう。
さて、このような声優人気を受けて、「自分も声優を目指してみたい!」と思う方も多いはずです。声優としてデビューするためには、どのような道をたどっていくと良いのでしょうか。声優を目指す場合の「年齢制限」についても詳しく解説していきます。

声優になりたい!と思った際の基礎知識として、ぜひ参考にしてみてください。

年齢が高くてもチャンスはある

年齢が高くてもチャンスはある

声優を目指す場合に、まず気になるのが「年齢制限」についてです。声優を目指していくら努力を重ねていても、「年齢」という要素で区切られてしまうとしたら……さまざまな努力は無駄になってしまいます。声優になるのが無理なら、別の職業へと目を向けたい!という方も多いですから、「本当に年齢制限があるかどうか」という点は、非常に気になるポイントの一つだと言えます。

各種メディアで活躍している声優さんの「声」に注目してみると、さまざまな年代の方が活躍されていることがわかります。
アニメ映画やゲーム作品など、もちろん「弾けるような若々しい声」が求められるケースも多いでしょう。しかし声優の仕事内容は、それだけではありません。旅番組やドキュメンタリー番組のナレーションなど、「ある程度年齢を重ねたからこそ出せる、深みのある落ち着いた声」の方が求められるような場面も決して少なくありません。
年齢を重ねたからといって声優の仕事がなくなるというわけではありませんし、それはそのまま「声優という仕事に年齢制限はない」という事実を示すための証拠となります。たとえ何歳になっても、声優として活躍できるチャンスはあるということを、まずは頭にいれておきましょう。

ただし声優の世界は、決して甘いものではありません。俳優が全身を使って演技をする一方で、声優はその「声」だけを使って、求められるキャラクターを演じなければいけません。もちろんそれが、聞く人に違和感を抱かせるようではいけないのです。
圧倒的な個性を発揮しながらも、なおかつ人の耳に自然と馴染む声や話し方というものは、日常生活の中で自然に身につくものではありません。現在活躍している声優の多くも、芸能スクールなどで専門のトレーニングをしっかりと積んできた方ばかりです。
声優を目指すのに年齢制限はありませんが、それでもやはり若い方のほうが有利ではあります。若ければ若いほど、声優としての技術を習得するために多くの時間を使うことができます。また各種芸能オーディションに参加するチャンスも自然と増えることでしょう。
また30代以降で活躍している声優の中には、「もっと若い時期から小さな仕事を積み重ねてきた人」も多くいます。これまでの経験から、仕事を依頼される機会も多くなります。20代後半からデビューしたいと考えている場合、このような市場に切り込んでいかなければいけません。

このように、年齢を重ねてから声優を目指す場合には「決して不可能ではありませんが、不利なところもある」というのが事実です。これらの事実から目をそらさず、しっかりと頭に入れた上で、素敵な声優になるために人一倍努力する必要があると言えます。

専門学校や養成所でスキルを身につけることが必要

専門学校や養成所でスキルを身につけることが必要

さて、年齢を重ねてからでも声優を目指すために必要なのは、ズバリ「声優としてのスキル」です。独学ではなく、プロの元でしっかりと学ぶことが一番の近道となります。
「この年齢からわざわざ学校に通うなんて……」とためらう方も多いかもしれませんが、声優を目指すための専門学校や養成所、芸能スクールなどでは、声優になるための知識や技術を一から体系的に学べます。必要なスキルを、一から着実に身につけていけるでしょう。
「声優になりたい!」と焦っている方の場合、このように学校に通ってスキルを高める時間を「もったいない」と感じるケースもあるでしょう。しかし声優としての技術がなければ、各種オーディションを突破するのは難しいです。きちんとしたトレーニングを行っているかどうかは、聞く人が聞けばすぐにわかってしまうためです。

声優の仕事は多岐にわたり、その数は決して少なくありません。しかし大きな仕事を得るためには、オーディションに突破することが最低条件となります。残念ながら「数をこなせばいつか合格する」というものでもないので、注意が必要です。オーディションを突破できなければ、ただ時間だけが過ぎていくことになってしまいます。

オーディションを突破できるほどの実力と魅力を備えることができれば、そのほかの仕事も徐々に舞い込んでくるでしょう。声優になるためには「運」ではなく、「実力」を身につけることが一番の近道です。養成所や専門学校は、そのための最初の一歩だと考えてください。

まずは養成所のオーディションを受けよう

まずは養成所のオーディションを受けよう

声優になりたい!と思ったときに、もっとも一般的なルートといえば「声優養成所に入る」というものです。声優養成所には声優の卵が集まり、技術を磨きながらチャンスを待つことができます。「声優」というお仕事の身近にいることで、つかめるチャンスの数も増えるのかもしれません。養成所では定期的にオーディションを開催しているケースが多いですが、自身の年齢によっては注意が必要です。年齢制限を設けている養成所の場合、「18歳~25歳」という基準が用いられているケースが多いです。スクールで声優としての技量を高めたあと、アニメ映画など、花形のお仕事ができる期間を考えると、やはり「25歳程度まで」と考えるのが一般的なのでしょう。
また最近は、「声優」という肩書を持ちながらも、アイドルのようにメディア露出をして活躍する方も増えてきています。「声」だけではなく「全体の雰囲気」としてファンに求められる声優を追求した結果、「年齢が若い方が有利」という実情もあるのでしょう。
年齢制限を超えてしまった場合、こうした養成所に所属するのは難しくなってしまいます。養成所の中には、年齢制限を「40歳まで」としているところや、「何歳でもOK」としているところもありますから、こうした養成所の芸能オーディションを受けてみると良いでしょう。

芸能オーディションへの参加でもっとも重要なのは、「できるだけ早い段階で行動を開始する」ということです。これから養成所や芸能スクール、芸能事務所に所属してスキルを高めていったとしても、実際にお仕事ができるようになるまでには、ある程度の時間がかかります。迷っているだけでは、どんどん時間が経過し年齢を重ねていってしまうだけですから、最初の一歩はできるだけ早く踏み出すことをおすすめします。

声優を目指すなら覚悟が必要

声優という仕事には、年齢制限はありません。しかし近年の声優アイドル化や、若い時期から活躍する声優が多いことから、年齢を重ねるにつれて「狭き門」となっていくのも事実だと言えるでしょう。
「それでも声優になる夢をあきらめられない」という場合には、養成所や専門学校に通い、声優としての確かな技術を身につけられるよう努力してみてください。それが夢を叶えるための第一歩になります。

たとえ何歳でデビューしたとしても、声優というお仕事はオーディションの連続です。一つの仕事をオーディションで勝ち取ったら、それを懸命にこなし、そしてまた次のオーディションに挑戦して仕事をつかむという流れになっています。声優として仕事を続けていくことを希望するのであれば、いくつもの波を切り抜けていく覚悟と根気が必要だと言えます。

声優として活躍していくためには、「年齢」よりも「覚悟」や「本気」の方が重要な要素となるケースも珍しくありません。強い思いを抱いている人はその分強いと言えますから、ぜひ挑戦してみると良いでしょう。

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