30代からでも歌手になれる?

「歌が好き、歌うことに自信がある!」という方にとって、「歌手になる」というのは非常に大きな夢だと言えるでしょう。
多くの人が「叶えたい!」と思っている夢。夢を叶えるために、血がにじむような努力を継続している方も少なくありません。しかし現実には……「歌手になる」という夢を実現できるのは、ごく一部の限られた人のみです。歌手の魅力といえば、ズバリ「歌声」で、年齢を問わず勝負できる分野だと言えます。
しかし実際には……テレビなどで「新人」として活躍している歌手は10代から20代までの若者がほとんどです。このような状況の中で、「30代から本気で歌手を目指す!」というのは可能なことなのでしょうか。「歌手になる」という夢を捨てきれない方に、知っておいていただきたい情報をまとめます。

可能性はゼロではない……ただし相当の覚悟は必要

可能性はゼロではない……ただし相当の覚悟は必要

若いころから歌うことが好きだった。若い頃にバンド活動をしていた。音楽の道に進めるわけがないと諦め、就職の道を選んだ……。

このような経験をしている大人は、決して少なくありません。若い頃にがむしゃらに追いかけていた夢は、そう簡単に消えるものではありません。一度は「自分の思いに蓋をした」つもりであっても、年月を経て、「やっぱり諦めきれない!」と思うこともあるでしょう。
何もわからなかった10代、そしてがむしゃらに過ごした20代を経て、30代は「家族」や「自分自身」、そして「自分のこれから」と真剣に向き合う時期でもあります。ライフステージの変化を経て、「これから自分は、何をして生きていきたいのだろう」と考えたときに「歌手になる」という夢が再燃するケースも多いのですね。

ここで気になるのが、「30代からでも、実際に歌手を目指すことは可能なのか」という点ですが、その答えはイエスです。「歌う」という行為そのものは、年齢を問わずできるもの。30代を迎えることで、若い時期には習得できなかった「人間としての深み」や「おおらかさ」を表現することもできるでしょう。
とはいえ、「現実にはそう簡単ではない」ということも頭に入れておくべきです。 現在の音楽シーンにおいて、メインのファン層となっているのは10代から20代の若者たちです。 歌手として活動していくためには、「歌がうまい」だけではなく「多くのファンに支持されること」が重要なポイント。若い世代の音楽ファンにとっては、やはり同世代が歌う曲の方が、感情移入しやすいもの。年齢を重ねれば、その分若い世代の心をキャッチするのは難しくなってしまいます。

★メジャーデビュー、「24歳の壁」説とは?

歌手としてメジャーデビューをしたい!と願ったときに、耳にするのが「24歳の壁」についてです。
メジャーデビューできる年齢には「壁」があり、それが24歳というわけですね。 24歳までなら、まだまだ「若い世代の代表」として、幅広いファンの獲得を目指しやすくなります。 大手の芸能事務所などでも、「これから売れる商品」として、積極的に売りだしてくれるかもしれません。芸能スクールで学びながらオーディションに挑戦し、歌手として活躍できる道を探すこともできるでしょう。

しかし25歳を迎えると、風向きが変わってきます。「まだまだ20代」というのは事実ですが、「30代に向けて落ち着きを身につけつつある世代」として、敬遠されやすくなってしまいます。もちろんこれは、あくまでも「一般論」です。実際には、30代を過ぎて抜群の才能を発揮し、芸能事務所や芸能スクールの担当者の目に留まるようなケースも存在しています。
とはいえ、受けられるオーディションや事務所からの注目度など、若い世代と比較して不利な点が多いのも事実です。まずはこれらのポイントをしっかりと心に留めて、「それでもがむしゃらに頑張れるのかどうか」を検討する必要があります。

遅咲きの有名な歌手もいます

遅咲きの有名な歌手もいます

若い世代と比較して、30代での歌手デビューの可能性は非常に低くなってしまいます。もしも「歌手になりたい!」という夢は叶わなくても、10代や20代であれば、それほど大きな「傷」になることはありません。その後新たな道を模索して、別の職業で才能を開花させる可能性もあるでしょう。
一方で、すでにある程度の地位を築いている30代が「歌手になりたい!」と思い積極的に活動して、何も得られなかった場合には、大きな「傷」となる可能性もあります。仕事やプライドなど、大切なものを失ってしまうこともあるかもしれません。
このような話を聞くと、「やっぱり無理なのか……」と諦めたくなるところですが、ここで諦めなかった人が成功している実例もあります。 30歳を過ぎてデビューし、見事成功を収めた遅咲きの歌手を2人紹介します。

★スガシカオ

シンガーソングライターとして、また作詞作曲家として幅広く活躍しているスガシカオさんがデビューしたのは、彼が30歳のときでした。 スガシカオさんが「歌手」という職業を真剣に志したのは、なんと29歳のとき。 その当時ついていた仕事をやめ、1年間がむしゃらに努力してデビューを果たします。
スガシカオさんと言えば、SMAPの「夜空ノムコウ」の作詞家として有名な方。 実はこの曲が発表されたのは、スガシカオさんのデビューからわずか1年後のことでした。 歌手以外として活動した経験があったからこそ、歌手や作詞家としての深みが増したと言えそうですね。

★半崎美子

2017年にメジャーデビューを果たした半崎美子さんは、1980年生まれの女性歌手です。NHK「みんなのうた」で放送された「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」が、多くの世代に支持され、話題曲となりました。あたたかみのある声で歌い上げるハートフルな歌詞で、若い世代だけではなく大人世代からも人気を集めている歌手です。
10代の頃から音楽活動にいそしんでいたものの、なかなか芽が出なかった彼女。一度も芸能事務所に所属することなく、インディーズとして長く活動してきました。長い長い下積み生活が実を結び、2017年にメジャーデビュー。現在では、著名人を含め、数多くのファンを獲得しています。彼女の歌声もまた、「人生の深み」を経験した世代だからこそ出せるもの。本気で歌手を目指す30代にとって、「希望の星」と言えるでしょう。

歌手を目指すのは、30代でも遅くない!

歌手を目指すのは、30代でも遅くない!

「歌」には強いパワーがあり、さまざまな世代の人の心を動かすことができます。
30代になってからでも、歌手として活躍することは可能。この世代だからこそ、世間に届けられる声もあるはずです。具体的に「30代から歌手を目指したい!」と思ったときには、積極的に行動を開始してみてください。

まず大切なのは、大小合わせてさまざまなオーディションに挑戦してみることです。歌手として活動するためのオーディションには、「年齢制限」が設けられているものも少なくありません。しかし中には、30代でも受けられるオーディションがあります。こうしたチャンスを見つけたら、尻込みしている暇はありません。年齢を重ねるごとにチャンスが少なくなっていくことを頭に入れて、積極的に参加してみてください。自分自身の「顔」と「名前」、そして何よりも大切な「歌声」を、一人でも多くの人に知ってもらいましょう。
また現代では、インターネットを通じた自己アピールも可能です。自分の歌声を撮影し、ネットで配信すれば、より多くの人に届けられます。「そんなことをしてもどうせ無駄だし……」なんて思わず、自分にできることから着実にスタートしてみてくださいね。その一歩が、歌手デビューの道へとつながっていくかもしれません。

まとめ

30代からの歌手デビューは、決して簡単なことではありません。比較的チャンスが多い10代・20代と比較して、「まず参加できるオーディションを見つける」だけでも苦労する可能性も大。本気で歌手を目指すなら、まずはその道が「いばらの道」であることを認識してください。

しかしだからといって諦める必要はありません。30代ならではの深みある歌声を求める方は、決して少なくないのです。一人でも多くの人に聞いてもらおうともがき続けることで、「歌手への道」が開かれる可能性もあります。まずは「歌手になるための道」についてしっかりとアンテナを張り巡らせてみてください。自分にできることから、がむしゃらに努力を開始するのがオススメですよ。

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