40代から俳優を目指すのは遅いのか

テレビや舞台、スクリーンの中で華やかに活躍する俳優たち。 自分以外の何物にもなれるその姿に、「実は憧れている」という方も多いのではないでしょうか。
40代という節目の時期を迎えたからこそ、「本格的に挑戦してみたい!」と思う方もいるのかもしれませんね。とはいえ「俳優志望」と聞くと、10代や20代の比較的若い世代についてイメージする方も多いはず。実際に「40代からの俳優志望」で、自分自身の夢をつかむことは可能なのでしょうか。 本気で頑張ってみたい!と思っている方に向けて、40代からの俳優志望のメリットやデメリット、そして活動のポイントを紹介していきます。

若くなくても俳優は目指せる

若くなくても俳優は目指せる

テレビや舞台、スクリーンの中で繰り広げられる華やかな世界。もっとも目につくのは、やはり「主役」を務める男女でしょう。しかし演劇の世界は、「主役」だけで成り立つものではありません。華やかに活躍する「主役」の傍には、さまざまな世代の「脇役」たちが、圧倒的な存在感を放っています。演劇の世界では、さまざまな「世界」を表現するもの。そのためには、「多種多様な俳優陣」が必要とされているのですね。単純に「年齢だけ」で判断される世界ではありませんから、年齢を重ねていても「俳優」という職業を目指すことは可能です。
俳優として活動するためには、「周囲を魅了する演技力」と「それを発表する場所」が必要となります。こちらは、年齢を問わず「俳優」に求められるもので、俳優を目指す方は地道なレッスンを受け、そして役を得るためのオーディションに挑戦することになります。レッスンもオーディションも、決して楽な世界ではありません。10代・20代の若者たちと比較すると、40代では体力が落ちてしまっていることも考えられます。どう乗り越え、さまざまなスキルを身につけていくのかが重要なポイントとなるでしょう。
また、オーディションについても40代には40代ならではの苦労があります。テレビや舞台で活躍されている「ミドル世代の俳優」たちの顔ぶれを見てみると、「どこかで見た顔」が多いことに気付くはずです。若い頃から演技の世界に身を置き、さまざまなスキルを磨いてきた「経験」が物を言う世界でもあるのですね。こうした方々は、「これまでの仕事の実績」を評価され、また演劇界において広く顔を知られていることから、さまざまなお仕事をもらっています。
40代で一から俳優を目指すということは、こうした世界に単身で乗り込んでいくということでもあります。自身の魅力をどう表現し、そしてどのように発信していくのか。限られた機会を有効に活用することも、大切なポイントとなるでしょう。

10代・20代よりも有利な点とは?

10代・20代よりも有利な点とは?

もともと厳しいことで知られる演劇界ですが、40代で俳優を目指す方にとってはより一層の厳しさが待っていると言っても良いでしょう。さまざまな苦労を乗り越えていく「覚悟」が求められます。このように聞くと、つい尻込みしてしまう方も多いかもしれませんが、実際には10代・20代で俳優を目指すよりも有利な点も存在しています。それは、「40代で真剣に役者を目指す人は少ない」ということです。
30代に入り、40代を迎える時期が見えてくると、多くの人は「これからの自分の人生」について思いを馳せるようになります。演劇の世界には、10代・20代の頃からのめりこみ、ただがむしゃらに頑張ってきたような方も多くいます。若い頃は、「演じていて楽しければそれだけでいい」と感じることも多かったかもしれません。しかし人生のターニングポイントが近付いてくることで、「演劇以外の道」へと目を向ける方も少なくないのが現実です。芸能スクールやレッスンスタジオなどでも、「俳優になる夢を諦め、辞めていく」という方もいます。
とはいえ演劇の世界において、求められる俳優像は非常に幅が広いもの。「40代~50代」というミドル世代が必要とされるケースも少なくありません。40代から真剣に俳優を目指す方にとっては、「ライバルが少ない」状況とも言えるのです。
また「40代から本気で俳優を目指そう!」と思う方は、演劇の世界に対して、強い情熱を抱いているもの。その情熱が、プラスに働くこともあるでしょう。また、これまで普通の仕事をしてきて、俳優への転身を考えている場合、金銭面での多少の余裕があることも考えられます。若い頃から継続して俳優業を続けてきて、金銭面での余裕がない場合と比較すると、有利に立ち回れる機会も増えてくるでしょう。さまざまなオーディションに挑戦することで、活躍の場が広がる可能性も高いです。
とはいえ、40代から50代の俳優と言えば、誰もが一度は目にしたことがあるような、有名な方も多くいます。注目度の高い役や大きな役は、こうした方々を中心にふられることがほとんどです。40代から真剣に俳優を目指すのであれば、小さな役からコツコツと取り組み、どれも丁寧に、そして情熱を持って仕上げることが、俳優としての成長につながっていくでしょう。

まずはオーディションを受けてみましょう

まずはオーディションを受けてみましょう

40代という年齢にかかわらず、「俳優」という職業を目指すためのステップは、10代・20代の若者と同じです。新人にも拘わらず、突然大きなオーディションで役をゲットする方もいますが、中年期以降はこの方法では難しくなってしまいます。特に40代以降は、「事前レッスン」が重要な意味を持つようになりますから、まずはどこかの芸能事務所に所属すると良いでしょう。
芸能事務所に所属するためには、オーディションを受け、それに合格する必要があります。オーディションを受けられる「年齢」に制限を設けている芸能事務所もありますが、年齢で制限していない事務所も少なくありません。40代から俳優を目指す場合には、後者のタイプを選択し、情報をリサーチするのがオススメです。
晴れてオーディションに合格し、芸能事務所に所属することが決まれば、芸能スクールにて各種レッスンに励むことになります。

・演技力
・発声法
・姿勢
・歌唱力
・自身のスキルを客観視すること

俳優として活動するために必要なスキルは多岐にわたり、このどれもが、自己流で身につけるのには限界があります。40代で一からレッスンをスタートすると、「こんなはずじゃなかった」「プライドがボロボロ」なんて、ネガティブな感情を抱く方も少なくありません。40代であっても、演劇界では「一新人」。初心を忘れず、素直な心でレッスンに取り組むことが必要となります。
こうしたレッスンを通じて必要なスキルを身につけつつ、配役オーディションに参加して、「俳優」として活動できる場所を探していきましょう。俳優として活動していくためには、もちろん「運」も必要です。しかしその「運」をつかむためには、場数を踏むことも重要なポイント。オーディションに受かることもあれば落ちることもありますが、まずは一歩踏み出して「挑戦してみる」ことが、40代から俳優を目指す際にもっとも大切なことだと言えるでしょう。

まとめ

40代から俳優を志望する方に対して、周囲から「どうして今なの?」なんて冷たい目線を向けられることもあるかもしれません。ごく普通の職業について、ある程度の地位を築いている人であればあるほど、その傾向は強くなると言えるでしょう。しかし40代は、体力の衰えを実感し始める時期でもあります。これまで、思い通りに体を動かせていた20代・30代と比較すると、不自由さや自分の限界を感じる機会も増えてくるでしょう。この先、50代・60代になれば、ますます体を動かすことが難しくなってしまうはず。そう考えると、40代とは「自分のやりたいことに対して、好きなように挑戦できる最後の世代」ということもできます。

・10代・20代の頃から、実は俳優業に興味があった方
・何らかの事情で、過去に夢を諦めざるを得なかった方

このような方々にとっては、40代のチャンスを逃したら、次に挑戦するのはもっと難しくなってしまいます。まずは「オーディションを受けてみる」だけでも世界が変わる可能性もありますから、簡単に諦めず、まずは一歩踏み出してみてくださいね。

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